・「Aフライトになるには、最短でどれくらい?」
・「3ヶ月でAフラ達成!」
こんな言葉を聞いて焦ってしまうこと、ありませんか?
私は、Aフライトになるまでに3年かかりました。
特別なセンスはないし、才能もありません。
たくさん投げて、少しずつ気づいて、
何度も修正していった結果、やっとたどり着いたという感じです。
この記事では、私がどうやってAフライトになったのか、何に気づき、何が変わったのか、そして実際にAフラになってどう感じたのかを書いてみようと思います。
アドバイスというよりは、「私はこうだったよ~」という一つの体験談として、マイペースに続けている方の励みになれば嬉しいです。
では、続きをどうぞ!
【目次】
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ダーツでAフラを最短どころか3年かかって気づいたこと
①脱力は大事だけど、最初からリラックスして投げようなんて思わなくなった。
よくダーツはリラックスして投げましょう!って言われますが、これを理解するまで中々時間がかかりました。
頭で理解しても、体が言うことを聞かない。
凡人ダーツァーなんだと思い知らされる毎日。
最初は全身ガッチガチで、なぜか膝の裏がつって一週間くらいダーツが投げれなかったり、
速くダーツを飛ばすためには(野球投げは論外としても)素早く強く投げるものだと思って勢いよく投げていたせいで、3日くらいヒジや手首が痛くて投げれなくなったものでした。
何度かハウストーナメントやプロと共催の試合にも出場させてもらいましたけど、アルコールを飲んでも、プレッシャーでリラックスなんてとてもできませんでした。
だから、リラックスなんてできると考えるのをあきらめました。
ただ、毎回自分なりに真剣に何千本と投げていると、
全身ガチガチだったものが、手の先から順番に段々と力が抜けていき、最終的にどこにも力が入らない自分なりのフォームが出来上がりました。
力が入るところは、足の裏くらいで、これは体がブレないように最低限踏ん張らなければならないところでまだまだ改善途中です。
②腕をゆっくり振ると、ダーツに力が伝わった
私はある時、YouTubeであるプロのスローを見ていた時に、
凄く軽やかにダーツを投げていることに衝撃を受けました。
宇佐美慶プロです。
2対2。ファイナルラウンドにて、ナインダーツを達成した最高にしびれる動画です。
このリズムをとりつつ、肩から力が抜けたスローをみて、
自分にも真似できないかとこの動画も含め何度も見て取り入れようとしました。
「肩抜き」って言葉がダーツァーの間でちょっと流行りました。
宇佐美プロは、割とゆっくりと腕を振ったり出したりしているのに、
矢はスピードを持って飛んでいくのをみて、
自分も同じように矢を投げてみたところ、再現できたんですね。
だから、ダーツはゆっくり腕を振れば、逆にダーツにしっかり力が伝えやすくなるんだと、学びました。
仕事で上京した時に、赤坂の宇佐美プロがいるダーツバーに行きましたら、
入ってすぐに宇佐美プロが、いらっしゃいませ!と声をかけ酒を作ってくださったのはいい思い出です。
宇佐美プロは、残念ながら、3年ほど前に亡くなったと知りました。
ご冥福をお祈りいたします。
③リリースタイミングは、ゆっくり投げるからこそ合いやすい
この記事でもお伝えしているので、あわせてご覧ください。
宇佐美プロの真似をして投げているうちに、テイクバックしすぎると腕に力こぶができるのに気づき、
ゆっくり手前に30度くらいでテイクバックするように修正しました。
軽く2度ほどリズムをつけて、ヒジが90度になる前に投げることで、矢が大きく放物線を描いて飛んでいくようになりました。
④自分に合うスイング=肘を支点に投げるフォーム
最初は一生懸命、気合を入れてプッシュしてダーツを投げていましたが、結果が今一つだったので、ヒジを支点に腕をスイングしながらダーツを投げるようになりました。
ダーツの本場であるイギリスのPDCのハードダーツの試合を見るようにもなっていたので、
レイモンド・ヴァーナベルドの投げ方を見ていて、肘支点で腕を振る=スイングするダーツを観察しました。
フォロースルーまで脱力していて、当時フォロースルーのときは腕を真っすぐに伸ばす!というセオリーは無視してもいいんだなって気づきました。
あと、肘を固定することは、イメージであって、実際は肘は固定できません。
逆に投げた瞬間に大なり小なり上に跳ね上がるものです。
固定するというイメージ自体が、自らのフォームを難しくしていた
…と気づいてからは上達が加速した記憶があります。
⑤的をぼんやり見ることで、目の力みを減らした
いろんなところを脱力していくうちに、
ダーツの的をじっとみると目に力が入り、全身にも影響するのではないか?
と気づきました。
以後、ダーツの的全体をぼんやりとみるようになりました。
むしろ自分の腕を振る感覚に集中しているので、的すら見ていないかもしれません(笑
見るではなく、観るという感覚です・・・難しいですね。
⑥ゆっくりが自分には合っていた
今も、スローラインに立つところから、フォロースルーまでゆっくりとした動作を心がけています。
ただ、セットアップからリリースまではリズムよく一気に投げるようにしました。
迷いがでるとダーツがブレるからです。
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ダーツでAフライトになっても下手なのは変わらない
以上、ゆっくりマイペースに自分のダーツを意識したり、修正したりを繰り返し、何千、何万本と投げること3年。
Phoenixとダーツライブ両方とも、レーティングはAフライトになりました。
以下、なったときに私が思ったことです。
最短・最速じゃなくてもいいという安心感
私の周りでもセンスのいい人は、半年や1年でAフライトを達成していました。
PERFECTのプロライセンスを取ってプロの試合にも出たそうです。
私も当初はプロへの憧れはありましたが、日本のダーツの賞金はイギリスとは雲泥の差でしたし、
結局プロの多くはダーツバーなどで働きながらプロの大会にでていることに気づき、夢を見るのを早々に諦めました。
プロになって日本のダーツ界に新風を吹き込みたいなどの大義があれば、ぜひ最速でAフラどころか、マスターレベルまで駆け抜けて下さい。
私は、周囲からせいぜいダーツがうまいおじさんくらいに思われる程度で、
ジジイになっても酒を飲みながら楽しくダーツができればそれでいい
と思うようになっていたので、最速にこだわる必要なんてありませんでした。
自分のペースで積み上げたからこそ、納得感があった
最速でAフラになったとして、今後も投げた本数が増えていけばまたBフラに転落することなんてしょっちゅう。今も相変わらずです。
ただ、3年かけてなったおかげで、マイペースに、納得しながらダーツを投げながらAフラになる方が、よほど価値があると感じています。
「上手くなる=Aフラ」じゃないという気づきもあった
Aフラ=ダーツの上級者
という共通認識は今でもあると思いますが、
実際に到達してみると、先にAAもAAAもあるわけで、たまにレーティング20とかの人と対戦すると、フルボッコにされてしまいます。
だから、全然上級者になった感じがしません。
むしろBフラで居続けたほうがいいと思うほど、技術もメンタルも不安定です。
的を外したら普通にイライラします。
ダーツでAフライトになっても下手なのは変わりませんが、
何をもって下手なのかと思えるレベルは少しは上がったと思っています。
まとめ:ダーツでAフラ最短?焦らなくていい。マイペースで進もう
・上達は人それぞれ
・数字より、自分の納得を大事にしていい
・続けた先に、自分なりの変化が見えてくる
なぜそんなに最短・最速でAフライトを超えていこうとするのか、一度投げながらも自分に問いかけてみてください。
プロになるなら最短でAフラになるくらいの勢いは必要ですが、そうでないなら・・・??
以上、本日は3年かけてダーツでAフラ(Aフライト)になった実感とその過程について書いてみました。
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