ダーツのグリップは握りこまず、指の間にはさむだけ。

基本編(フォーム・投げ方)

上級者ほど、指先から余計な力が抜けています。

親指と人差指の間に矢がはさまっていて、親指の腹の上に乗っているだけだったりします。

だから、うっかり矢を床に落としてしまうくらい、手にほとんど力みがないのです。

そんな弱い持ち方で果たしてダーツはうまく飛ばせるのか?すっぽ抜けはしないか?ここまで手から力を抜くと、色々不安になってきますよね?

でも、バレルに刻みがあるおかげで抜けることはないし、ダーツが効率的に力がかかって飛んでいき、命中率が上がります。

試しに、すっぽぬけ覚悟で開き直って投げてみてください。・・・考えていたことと逆の事が起こると思います。

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なぜダーツをグリップすると握りこんでしまうのか?

実は、強く握るクセって、初心者やBフライトの人ほどやってしまいがちです。

「ちゃんと握らないと飛ばない」「持ってないとすっぽ抜ける」と思ってしまう気持ち、すごくわかります。

でもこの「握る」という行為が、実はミスの原因になることも。

特に、緊張していたり、絶対に勝ちたいという思いが強いと、手に力が入っていることに気づきません。

ダーツは繊細なスポーツ。ちょっとした力の入り方や角度で、ブルに届かなくなってしまいます。

マイダーツを購入した方なら感じたとおもうのですが、
ハウスダーツのようなブラスダーツよりも、マイダーツは細く作られており、実際にグリップするときにはより繊細に持たなければならないこともグリップの難しさだと思います。

いずれにせよ、ダーツ上達のステップとしては、「強く握らなくても飛ぶ」という成功体験が必要なんです!

ダーツを握ると指先が力むのはなぜ?

親指と人差指でリングを作り、2つの指でギュッと力を入れてみます。 同時に腕やヒジの筋肉に力がかかるのを感じます。

指の筋肉と肘は腱のようにつながってます。ダーツをグリップ=握りこむことは、腕や肘の力みにもつながります。

指先が力む⇒腕や肘の力む⇒リリースが遅れる⇒無理やり指先でねじ込もうとする、ことになります。

指先からなるべく力を抜きながら、ゆっくりテイクバックしてみます。

腕を手前に引いたときに、親指と人差指が少しだけですが、勝手に締まる感じがしませんか?

この勝手に指が締まる状態が、ダーツにおけるグリップであり、ダーツは意図的に握るものではないと気づいた日から、私は狙ったところにダーツが当たる確率があがりました。

ダーツがすっぽ抜ける不安はバレルのカットが解決する

「軽く持つ」と聞くと、多くの人がまず心配するのが「すっぽ抜けないか?」という点です。

でも、バレルの形状やカットがあなたに合っていれば、そんな簡単には抜けません。

ツルツルのバレルでなければ、基本的にどのバレルにもカット(刻み)が施されていて、これが滑り止め防止になっています。

このカットを活かすには、「ダーツを握る」のではなく「指で挟む」意識のほうが重要だと筆者は考えています。

グリップというより、「カットを挟んで支えている」状態。それが、ちょうどいい力の抜けた持ち方になります。

また、フライトやシャフトの長さ・重心バランスも、手にしっくりくるものを選ぶことで「安心感」が生まれます。

安心できれば、自然と力も抜けてくるものです。

ダーツの握りこみをやめると自然にフォロースルーできる

ダーツを効率的に投げるには、手首のスナップが必要じゃないかと思い、矢を飛ばす瞬間に狙って手首を返していましたが、肝心なところで力んでしまいました。

ダーツをグリップ=握りこのではなく、手の力を抜いて、持つだけというのを習慣にしてからは、投げるときに手首は自然と返る=フォロースルーできるようになりましたし、ダーツが勝手に指から離れて飛んでいく感覚になりました。

ダーツを軽くグリップする感覚を養う練習法3選

①テイクバック中に「指が締まる感覚」に注目

まずはダーツをセットアップした状態から、軽く持ったままテイクバックしてみましょう。

この時、腕を引いていくと、自然と指(特に親指と人差し指)が締まってくる感覚がありませんか?

「この自然な締まりこそが、本当のグリップだ」と意識することで、握りすぎを防ぐことができます。

指に力を入れすぎていると、この自然な締りを感じられず、ダーツの手離れも遅れてしまいます。

②自然に矢離れするリリース練習(ボールペンなどを使って)

矢がない時でも練習できます。

軽いボールペンを指に挟み、軽く持って前に振る。
うまく脱力できていれば、自然にスッと飛んでいきます。

力んでいると、リリースが詰まるか、変な方向に飛んでいきます。

脱力の精度を磨くにはおすすめの方法です。

③あえて「狙わない」練習

ブルやトリプルばかり狙うと、どうしても力んでしまいます。

逆に、「あえて狙わず、矢がどこへ飛んでも気にしない」練習をすることで、肩の力が抜けます。

結果的に、自然体でブルに近づくことができることも。

狙わない練習の時は、ダーツの空投げでボードに当ててるほうがいいと思います!

グリップを脱力するためのルーティンを作ろう

力を抜いて投げようと思っても、つい力んでしまうことは多いです。

そんな時は、毎回同じルーティンで投げる前の動作を決めておくのが効果的。

例えば、

・ダーツを持つ前に深呼吸
・一度グリップをゆるめて持ち直す
・軽く手をぶらぶらさせてからセットアップする

など、自分の力みをリセットできる動きを取り入れるのがおすすめです。

ルーティンがあると、気持ちも落ち着き、フォームも安定しやすくなります。

ダーツをはさむ感覚は少しずつ育てていくもの

最初はどうしても怖さや不安があります。
「軽く持って本当に大丈夫かな?」と何度も思うかもしれません。

でも、最初は10本に1本でもうまく飛べばOK。
それが少しずつ成功体験として蓄積していけば、感覚が体に馴染んできます。

大事なのは、「力を抜けばうまくいくんだ」という経験を重ねていくこと。

焦らず、楽しみながら練習を続けていきましょう。

ダーツの握りこみをやめることで得られるもう一つの効果「集中力の回復」

意外かもしれませんが、ダーツの握りこみをやめることで、「集中力」が戻ってきやすくなります。

ダーツを握りこむことで指先が力んでいると、意識が手元に集中しすぎて、的全体が見えなくなってしまうことがありますよね。

でも、力を抜いて構え直すことで、視野が広がり、「あ、いつものリズムでいいんだ」と気づくことができるのです。

これはメンタル的にもとても大事なポイントです。

脱力には、フィジカルだけでなくメンタルを整える力もあるのです。

ダーツのグリップをやめるとは!?

グリップというと、ゴルフとか、テニスのイメージがあり、ゴルフやテニスならグリップしなければ、すっぽ抜けたラケットやドライバーが観客に飛んで行って大変なことになりそうですが、

ダーツの場合は、しっかり矢を握りこんでしまうことで、力みが出て、逆に上達の妨げになってしまうように思います。

・・・不調でイライラしているときはなおさらですね。

こんな時は、まずは手や腕の力を目一杯抜くことから始めるのはどうでしょうか?

自分のリズムやタイミング、無意識の力みに気づくためにも、まずは「軽く持つだけ」に立ち返ってみてください。

それが、次の一歩につながるはずです。

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まとめ

「ダーツは指で挟むだけ」という持ち方は、最初は勇気がいりますが、力を抜くことこそが命中率アップのカギです。

グリップを握り込むことが悪いクセを生み、肘や肩の力みにもつながるということが分かってきました。

そのためには、軽く持つ感覚を育て、脱力を意識したルーティンや練習を取り入れてみましょう。

リラックスした投げ方こそが、自然なフォームと安定したリリースにつながります。

怖がらずに、一度力を抜いて投げてみてください。

その一投が、あなたのダーツの未来を変えるかもしれません。

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