ダーツの投げ方が安定しないからスタンス(立ち方)を変えてみた結果

基本編(フォーム・投げ方)
  • ダーツの投げ方が毎回安定しない
  • ダーツのリリースも毎回安定しない
  • ダーツのスタンス(立ち方)に違和感がある

筆者がスタンス(立ち方)を見直す中で得られた気づきや変化、

そしてオープンスタンスに切り替えたことで安定した投げ方ができるようになった体験を紹介します。

自身の中に当てはめつつ、イメージしながら読んでいただけると幸いです。

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「ダーツの投げ方が安定しない」と今も悩んでいる

ダーツでAフラになった今でも、投げ方やリリースが安定しないことはよくあります。

たとえば、漫画喫茶の3時間パックでひたすら投げ込んでいると、最初は調子が良くても、段々フォームが崩れてきます。

修正しようと思った時、腕や指の感覚だけでなく、立ち方や足の位置までズレてしまっているんですよね。

「安定したフォームは、安定したスタンスから。」
そう感じるようになったのが、スタンスを見直すきっかけでした。

クローズド・ハーフ・オープン──3つのスタンスと安定感

ダーツのスタンスには大きく分けて「クローズド」「ハーフ」「オープン」の3種類。
それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、投げ方やリリースの安定性にも大きく影響します。

スタンス比較早見表

スタンス特徴メリットデメリット
クローズド利き足をスローラインに平行、上体をひねる精密な狙い/プロにも多い/再現性高体に負担/長時間で崩れやすい
ハーフ利き足をやや斜めに構える

自然な動作/体への負担少/再現性低

角度ズレやすい/再現性低め
オープン利き足または両足を垂直に開いて立つ疲れにくい/体に無理がない/再現性高前傾しにくい/距離が長くなる

① クローズドスタンス

  • 利き足を的やスローラインに平行に置き、上体をひねって投げるスタンス。
    再現性が高いのが特徴。
  • 日本のプロプレイヤーにも多く、「ダーツといえばクローズドスタンス」というイメージが強い。
  • 上体をひねる分、長時間のプレイでは体への負担が大きく、フォームが崩れやすいというデメリット。

② ハーフ(スタンダード)スタンス

  • 的やスローラインに対し、利き足をやや斜めに置くスタイル。
    ハーフ、スタンダード、ミドルなどいろんな呼び方があり、意味は同じ。
  • クローズドほど上体をひねる必要がないため、体への負担は少ない。
  • 利き足の角度がスローのたびにバラつきやすく、後ろ足の位置もズレやすい。
  • 安定性や再現性に欠ける。実は上級者向けのスタンスという印象。

③ オープンスタンス

  • 利き足または両足を、的やスローラインに対して垂直に開いて置くスタンスなので再現性は高い。
  • 直立時の自然な足の向きに近く、体の構造に無理がないため長時間投げても疲れにくい。
  • 外人プレイヤーに採用されている(ゲイリー・アンダーソン等)。
  • 前傾姿勢がとりにくく、的からの距離が長くなるというデメリットもある。
  • 両足を揃えて立つ姿が初心者に多く見られ、中級者以降は敬遠されがち。
  • 後ろ足の置き場所によっては、投げた際に体が揺れやすくなる場合も。

このように、3つのスタンスはそれぞれ異なる特徴があり、安定した投げ方を目指して自分の体に合ったスタンスを探っていきます。

次のセクションでは、筆者が自分の自然な姿勢からスタンスを見直した体験を紹介します。

自然な姿勢からスタンスを見直してみた

筆者も初心者の頃は、周りの人やダーツバーのマスターの真似をしてクローズドスタンスから始めました。

しかし長時間投げているうちに、足腰が痛くて体をひねることができなくなってしまい断念。腕を前に出すのにも苦労していた気もします。

クローズドスタンスが合っている人は、慣れもあるのでしょうが、

もともと体の構造上、体をひねった方がフォームが安定する人(クロスタイプ?)なんだと思いました。

体をひねるのが嫌だけど、オープンスタンスも初心者っぽくて嫌。

周りもオープンスタンスを馬鹿にする風潮が当時はあったので、結局ハーフスタンスに落ち着き、長くハーフスタンスで投げてきました。

ハーフスタンスでもAフライトにはなれたものの、長時間の練習でフォームが崩れやすいのは変わらず、BフライトとAフライトを行き来することになります。

フォームの崩れに悩んでいた時、
ふと「自然にまっすぐ立ったときの利き足の向き」に目が行きました。

筆者は、多少ガニ股だからか、直立姿勢の時、両方のつま先が外側を向きます。

何も考えず、スローラインに立ったときの足の開き方や、重心のかけ方にヒントがあると思い、

試しに、その自然な姿勢のままスローラインに立ち、足の角度をほとんど変えずにダーツを投げてみました。

すると、無理に上体をひねる必要がなくなり、投げ終わったあとも体がブレにくくなった上に、腕が真っすぐ伸びやすくなりました。

こうして自分にとって一番ラクで、再現しやすい立ち方=「オープンスタンス」にたどり着いたのです。

両足をオープンにしてしまうとスロー時に体が揺れてしまうので、

軸足(=右足)は的やスローラインに垂直になるように固定、
後ろ足(=左足)は自然に肩幅に開いて斜めを向く位置に落ち着きました。

もちろん、全員がオープンスタンスにすべきという話ではありません。

自分にとって自然な立ち方を基準にすれば、自分に合ったスタンスが見つかりやすくなるということを伝えたいのです。

海外勢に学ぶオープンスタンスの合理性

オープンスタンスを試す中で気づいたのが、
「海外のトッププレイヤーにはオープンスタンスを採用している選手も意外と多い」という点でした。

たとえば、筆者もお手本にしているゲイリー・アンダーソンは、右足をスローラインに対して垂直に構えたオープンスタンス。

左足は自然に斜めを向いており、重心は右足に乗っています。

上体にひねりがないため、無駄な動作がなく、腕がスムーズに振れるのが特徴です。

【参考動画】

一方で、「ダーツの神様」とも称されるフィル・テイラーは、典型的なクローズドスタンス。

利き足をスローラインと平行に構え、上体をしっかりひねるフォームで高い精度を実現しています。

【参考動画】

両者は対照的なスタイルを持ちつつ、それぞれに合ったスタンスで成果を上げてきました。

フィル・テイラーの影響もあってか、日本ではクローズドスタンスが「正統派」として広く受け入れられている印象があります。

国内のプロでもクローズドスタンスで結果を出している選手が多いため、定番化しているのかもしれません。

しかし、体に無理のないスタンスのおかげで、長時間投げ続けてもフォームが崩れにくくなるオープンスタンスも合理的な立ち方のひとつと言えるでしょう。

海外のプレイヤーのフォームは日本人から見ると一見滅茶苦茶に見えますが、

体格や筋力を活かしながら、無駄な力みを抑えたフォームを重視する傾向があり、型やフォームの美しさには囚われていません。

だからオープンスタンスも柔軟に受け入れられているのでしょう。

すべての海外プレイヤーがオープンスタンスではありませんが、

「上体をひねらないフォームが安定につながる場合もある」という視点は、
フォームに悩むプレイヤーにとって有益なヒントになるはずです。

まとめ:自分の体に合うスタンスこそが正解

まさにコンテンツのタイトル通りです。

クローズドやハーフスタンスで毎回悩むくらいなら、思い切ってオープンに寄せてみるのもいいのでは?

・・・そんなメッセージが伝われば嬉しいです。

スタンスが安定すれば、フォームも安定し、リリースも安定して、結果として狙いも安定する、という良いスパイラルが生まれるはずです。

本記事が、同じように「スタンス迷子」になっている誰かのヒントになれば幸いです!

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