低身長でも勝てる!ダーツの投げ方のコツと工夫

低身長でも勝てるダーツとは? 基本編(フォーム・投げ方)

この記事は、次のような方のために書きました。

  • 150cm前後の低身長に悩むプレイヤー
  • ダーツがブルに届かず、投げ方やフォームに悩んでいる
  • 低身長でも通用する投げ方が知りたい

この記事では、低身長プレイヤーが知っておくべき基本の投げ方や工夫を、
149cmの女子プロ・林桃加選手のスタイルを参考にわかりやすく解説します。

身長のハンデを感じていても大丈夫。
自分に合ったスタイルを見つけて、今より確実に安定した投げ方を身につけ、周りを驚かせるプレイヤーになりましょう!

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低身長の人がダーツ不利だと悩むポイント

  • ブルやトリプル20(T20)が全部見上げる位置にあること
    ダーツボードのブルは床から173cm、T20はさらに上(約184cm)。
    身長150cm前後だと、どれも目線よりずっと高い場所にあるので、
    「高くて狙いにくい」「距離感が遠い」と感じますよね?
  • 山なりの軌道で矢を飛ばすために、力加減や角度の調整が難しいこと
    背が低いと、どうしてもダーツは「上に向かって投げる」感じになります。
    その分、ちょっと力を入れすぎたり、リリースのタイミングがズレたりすると、思ったところに刺さらなかったり、ダーツが早く落下して下に刺さったりすることも。何かと工夫が必要ですよね。
  • 平均身長のフォームをマネしてもうまくいかない
    練習仲間やYouTubeの上手な人って、160〜180cmくらいの人が多くて、そのフォームをマネしてもなんか違う…。
    身長が低いと、そもそもダーツの見え方も、飛ばし方の角度も変わるので、
    無理にマネするより、「今の自分にとって無理なく狙える位置」から投げてみる方が気持ちが楽になるのでは?

低身長プロ:林桃加選手(149cm)の投げ方を学ぶ

引用①:【【鈴木 未来 VS 林 桃加】JAPAN 2025 STAGE6 北海道 LADIES SEMI FINAL(6/14)】

首位を争うプロの多くが160cm以上である中で、林桃加プロは149cm。
低身長ながら、試合で何度も優勝しています。

対戦相手の鈴木未来プロは160cmで、動画の最初の方で二人が並んでいるのを見ると、
頭半分くらい身長が違うのが分かります。

鈴木プロは、私がダーツを始めた頃には女子プロのトップに立っていて、今や女帝と呼ばれるほどの実力者ですが、この試合では、林プロが鈴木プロを3-2で破ります。

不断の努力が必要なのは言うまでもありませんが、
低身長でも、試合に優勝できるほどの投げ方や戦略が必ずあるという事です。

林桃加プロの正面から見たスローですが、
林プロはブルに向かってやや肘を上げた状態でダーツをテイクバックした後、腕を軽く振るような助走は無し。

間を取りながら狙って投げるソリッドタイプのプレイヤーなんだと分かります。

しっかり腕を前に伸ばして投げる、というダーツのお手本の様な投げ方でとても合理的。

背が低いから上に意識して飛ばそうと、
リリースの時に腕を45度くらいの角度に伸ばすようなこともなく、
気持ち肘が浮いている状態から、リリースの瞬間に肘が自然と跳ね上がる力を利用して上にダーツを飛ばしているように見えます。

あと気づいたのが、テイクバック後に、狙いながら段々指の力が抜くことで、
できるだけ余計な力をダーツにかけないように計算して(本人にとっては無意識?)投げていることでしょうか。

腕の出し方も同じなので、フォロースルーも同じ。さすがプロです。

引用②:ひろ君CH(林桃加プロに勝負を挑むショート動画)
https://youtube.com/shorts/q1Ow9yVYZA4?si=Beos1DU5T2QgqEqQ

こちらは林桃加プロの後ろから見たスロー動画。

  • 腕を90度になる前にリリースし、矢角を自然に上向きに
  • 肩を突き出さず、コンパクトに振り抜く男性的なスタイル
  • スタンダードフライトを使い、浮力と安定感を両立
  • 右足に体重は載せているが、体は前傾していない

対戦相手の男性との身長差は一目瞭然。

動画を見ても、無理に力を入れずプッシュ気味に前に振り出す投げ方が特徴です。

フォームの綺麗さよりも、ダーツにしっかり力が伝わることを重視している印象です。

この様に、試合で実績を出しているプロの動画やショート動画を何度も見返すことで、
低身長でもうまく投げるヒントがたくさん隠されているんですね。

ポイントは、学ぶなら自分と同じ背丈のプロであるという事です。

ちなみに筆者がダーツを始めた頃の女子プロの試合動画を見ていると、

「フォームは綺麗だけど、物理的にどうやってその投げ方でダーツを飛ばして的に当てる気なんだろう?」

というような癖のある独特なスローをするプロ(?)がたくさんいて、実際ダーツが弾かれて当ててるだけな場面がたくさんあったものですが、

林桃加プロは、逆に、合理的で男性プロのような投げ方をしていますよね?
きっとお兄さんの林雄太プロの影響を多分に受けているのでしょうね。

低身長プレイヤーにおすすめのダーツセッティング

基準とするセッティング

  • シャフト:やや長め(リリース時に高さと距離をカバーしやすくなる)
  • フライト:スリムまたはカイト型(空気抵抗を抑えて軌道を安定させやすい)
  • バレル:後ろ重心(手元でコントロールしやすく、上に向かう力を伝えやすい)

あくまで、自分の身長やフォームにまだ迷いがある人が、基準として使いやすいセッティングですので、

まずこのセッティングで試してみて、
合わなければどんどん変えていってください。

シャフトの長さですが、メーカーによって異なるものの、
大体3~4種類くらい用意されていて、
長さは、190mm~440mmくらいで設定されています。

270mmが標準的な長さなので、
標準よりも短いものが「短め」、
長ければ「長め」と考えてよいと思います。

後ろ重心のバレルを基準とする理由は、

まだダーツに力を伝えるのがうまくない人でも、
後ろに重りのあるバレルを使うことで、常に手にダーツの重さを感じられるため、
ダーツに簡単に力を伝えやすいという利点があるからです。

ダーツがブルに届かないという悩みにおススメするバレルとなります。

バレルの一番膨らんでいる部分が、真ん中よりも後ろのものが、
後ろ重心のバレルと考えて問題ありません。

逆に前重心のバレルは、確かにバレルの中でも多く販売されているものですが、
最初のうちはバレルに力を伝えることが難しいと思います。

林桃加プロのセッティングはどう違う?

実は林桃加プロは低身長ながらも、
スタンダードフライト+前重心バレル
という「逆のセッティング」
を使っています。

林プロの使用している「PESCA(ペスカ)」というバレルは前重心。

後部にダブルリングカットが並んでいて、トルピード型の形状で後ろからしっかり力が伝わる設計になっています。

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林プロは前重心バレルを、後ろを意識して握って使うことで、一般的な後ろ重心的な投げ方である、上に向かう力をダーツに伝えているんですね。

このように、自分の技術や感覚次第でセッティングの常識を超えていくこともできるんですね。

林桃加プロのダーツ歴は選手名鑑によれば9年とのこと。

9年も投げていれば、当初よりも投げ方が当然変わってきますし、

ダーツへの力の加え方も洗練されてくるため、
後ろ重心のダーツを使うとかえってダーツが飛びすぎてしまうのかもしれません。

ダーツが飛びすぎると、最後までダーツが落下せず、
そのまま狙った所よりも上に刺さりやすくなってしまうからです。

林桃加プロが愛用しているバレル・Pescaのリンクや画像を貼っておきますので、
リンクをタップして商品をチェックしてみてください!

狙いどころを変える:19Tを有効活用

林桃加プロの動画を見ていて気付いたのが、19T(トリプル)が得意であること。

ブルは173cm、T20は約183.6cmと高めの位置にありますが、
19Tや17Tはブルより9cmほど低く、160cm前後の高さ。
低身長プレイヤーにとって最も視線に近い高さなんです。

無理に20Tを狙わず、19Tをメインターゲットに据えることで、
フォームを崩さず、安定した得点力を発揮できる可能性があります。

前傾姿勢は低身長プレイヤーには逆効果

林桃加プロも、利き足に体重は載せてはいるものの、前傾姿勢はとっていません。

低身長の人が体を前に倒すと、目線が下がってしまい、ダーツが下に飛びやすくなるからですし、下手をするとダーツがブルに届かない原因にもなります。

スタンスを取ったら、軸足(利き足)には体重を乗せても、上体は倒さないように意識してみましょう。

まとめ:低身長でも、勝てるダーツ

「身長が低いと不利なんじゃないか…」そんな不安を感じていた方も、
ここまで読んでくださったなら、もう分かってきたはずです。

低身長であることは、決してマイナス要素ばかりではありません。

むしろ、見上げる視点だからこそ身につけられる投げ方や、自分に合ったセッティング・戦略があるということがわかったと思います。

この記事で紹介してきたのは、以下のような工夫や視点です:

  • ブルやT20が高く感じるなら、無理せずT19などの視線に合ったターゲットを活かす
  • 平均身長プレイヤーのマネではなく、自分にフィットするフォームを探す
  • まだ投げ方に迷いがあるなら、まずは後ろ重心・やや長めのシャフトから試す
  • 前傾ではなく、まっすぐ立つ姿勢でブルまでの軌道を安定させる

そして何より、149cmでトッププロと互角に戦う林桃加選手のように、
低身長でも勝てる投げ方は、ちゃんと存在するということ。

あなたに合ったフォームやセッティングを見つければ、
狙った所にしっかり刺さるようになり、ゲームでも結果が出始めるはずです。

「身長が低い=ダーツが難しい」なんてことはありません。
今日から少しずつ、自分の体にフィットしたスタイルを磨いていきましょう。

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