ダーツの左手(投げない方の手)の位置はどうしてる?

基本編(フォーム・投げ方)

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ダーツで左手(投げない方の手)は、フォームを安定させるための非常に重要な役割を担っている!?

  • 左手は、無意識のうちにバランスを取ろうとする体のブレを抑える。
  • 左手(左腕)は、ダーツのリリースインパクトを吸収する。
  • 毎回同じ位置に置くことで、ダーツを投げる一連の流れがスムーズになる。

多くのプレイヤーが「何となく」右手でダーツを取るための受け皿程度で済ませていた左手の役割や、体型や投げ方に合った左手の置き場所を見つけるヒントについて解説します。

左利きの方は右手と置き換えて読んでください。

左手(投げない方の手)が安定した位置にあると、確かにフォームやメンタル的のブレも少なくなります。

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ダーツの左手(投げない方の手)の位置はなぜ重要なのか?

ダーツの左手(投げない方の手)は「バランスの舵とり」

ダーツを投げる時に、右腕を前に出すことで体は不安定になりやすくなります。
それを左手(左腕)で無意識のうちにバランスを取ろうとしています。

左手の役割は、まさに「バランスの舵とり」。左手で体の中心軸を意識することで、フォームが安定し、余計な力も抜けます。

左手(投げない方の手)を体にしっかり固定することで、右手の動きがよりスムーズになります

ダーツのリリースインパクトを吸収する役割

ダーツをどうリリースしても、投げた瞬間、体には少なからず「衝撃(インパクト)」がかかっています。この衝撃は、腕を前に振り切った反動で、体を後ろに持っていこうとする力として働きます。

一応、注意深く投げていれば、肩や肘、骨盤などで衝撃を吸収するように投げることはできますが、左手や左腕をどこにも固定せずに投げると、この衝撃を抑えられず、体が後ろにブレてしまいます。

まるでピストルを撃った時の反動で体が後ろに倒れそうになるのと同じような現象が、ダーツを投げるときにも起こっているのです。

この後ろに持っていかれるブレが、安定したフォームを妨げる大きな要因となっています。特に、力任せに投げがちな中級者は、この衝撃をコントロールできていないことが多いです。

衝撃を上手くコントロールできないと、ダーツにうまく力が伝わらないので、練習してもなかなか成果が出ないという負のスパイラルに陥ってしまいます。

左手を体のどこか(腹、脇腹、骨盤など)につけておくことで、この衝撃を吸収し、体を安定させることができます。

これは、建物の土台(下半身)をしっかり固めるようなもので、土台がしっかりしていれば、上に立つ建物(フォーム)も安定します。

この「衝撃を吸収する」という役割こそ、左手がもたらす最大のメリットの一つと言えるでしょう。

安定感が増すダーツの左手(投げない方の手)の具体的な置き場所はどこ?

左手の位置|基本となる4つのポジション

では、具体的に左手はどこに置くのが良いのでしょうか?4つのポジションと、特徴をご紹介します。

  1. 腹:
    体の中心に近く、重心が安定しやすいポジションです。右手でダーツをコンパクトに取りやすいのがメリット。お腹に軽く手を置くことで、体のブレをすぐに感じ取ることができます。右手の肘の高さを保ったまま左手からダーツを取ることもできるのもプロが選ぶ理由かも。

  2. 脇腹:
    腹よりも少し横に位置するため、体が開くのを抑えつつ、リラックスした状態で投げやすくなります。誰に教わったわけでもなく、脇腹に自然に左手を付けている人は多いですよね。

  3. 骨盤の横:
    脇腹よりも重心を低くすることで、下半身から上半身にかけての安定感が増します。体重を前に乗せるフォームの場合、骨盤が安定した「支点」となり、リリースの衝撃を吸収しやすくなります。

  4. 太ももの横:
    直立不動で立った時の腕の位置と同じです。最も力を抜きやすいポジションの一つで、体全体が硬くなりがちな人や、リラックスして投げたい人に適しています。腕が長い人にとっては、ここが最も自然な位置になることも。プロのセットアップ画像をみてもここでダーツを持っている人はいませんが、筆者は常識にとらわれずここに左手を固定することで左肩の力を抜いています。

大切なのは、プロのやり方にとらわれず、

①「自分にとって最も自然で、力が抜ける位置」であること

②左手(持っていない方の手)から右手に、ダーツを見ないで受け渡す以上、左手のてのひらは表を向くようにする。

①と②が共に一番しっくりくる左手の位置が、自分にとっての正解なのではないでしょうか?

あなたに合った左手(投げない方の手)の位置を見つける方法

左手の置き場所は、「どれが正しいか?」ではなく、「どれがあなたに合っているか?」

体型や腕の長さ、投げ方によって、最適な場所は人それぞれ。

「太ももの横」が一番楽に感じる人もいれば、腕が短い人にとってはダーツが取りにくく、リズムが崩れてしまうかもしれません。

「自分が一番投げやすく、かつ、リリースの衝撃を吸収しやすい場所」を探すことが大切です。以下のステップで、あなたにぴったりの場所を見つけてみてください。

  1. いつものようにダーツを構えてセットアップの姿勢をとる

  2. 左手をそれぞれの位置に置いてみる:
    腹、脇腹、骨盤、太ももの横に順番に手を置いてみる。それぞれの位置で、体のバランスがどのように変わるか、ダーツを取りやすそうかを感じる。
    どこに手を置くと最も体が安定し、力まずに立てるかを確認。

  3. 実際にダーツをリリースしたときに体がブレなかった左手の位置はどこ?:
    ダーツをリリースしたときの衝撃がどこに手を置いたときに吸収できたか。

リリース後の左手(投げない方の手)の役割

投げているうちに気づくことですが、左手が毎回同じ位置にあると、ダーツを取り出す動作もスムーズに行えますし、ダーツを投げる一連の流れが安定し、リズムを崩さずに投げ続けられるようになります。

動作やリズムが安定すれば、メンタル面にも良い影響を与えます。
ダーツはメンタルスポーツですよね?

以上、普段あまり意識されていない左手(ダーツを投げない方)について、あえて意識して書いてみました。何かダーツの練習の気づきになってくれると幸いです。

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