【ダーツAフライトになれない人へ】伸び悩む壁を越えるための「脱力」マインドと3つの練習法

メンタル・考え方

ダーツのアベレージが60から80の間をいったりきたり。「練習しているのに、なぜかスコアが伸びない…」。そんな悩みを抱えていませんか?

「Aフライト」という言葉は、多くのダーツプレイヤーにとって憧れであり、同時に越えられない壁のように感じられるかもしれません。

しかし、その「Aフライト」の正体を明確に理解し、正しい練習法を実践すれば、その壁は必ず乗り越えられます。

この記事では、まずAフライトの具体的な基準を解説し、その上で、多くのAフライトプレイヤーが実践している「脱力」という本質的な考え方と、今日からすぐに始められる具体的な練習法を、シンプルに分かりやすく解説します。


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Aフライトの基準とは?あなたが越えるべき「脱力の壁」

Breaking down the wall

「Aフライトって、どのくらい上手い人のこと?」
「BフライトからAフライトになるにはどのくらいの期間がかかるの?」

多くのダーツプレイヤーが抱く疑問です。実は、Aフライトになるための明確な「期間」や「人口」の割合はありませんが、多くのトッププレイヤーやコーチが共通して見ている3つの基準があります。

この基準を理解することが、具体的な目標設定の第一歩です。

スタッツとブル率で見るAフライトの基準

ダーツライブやフェニックスなどのダーツマシンには、プレイヤーの実力を示す「スタッツ」という指標があります。Aフライトに到達するためには、まずこのスタッツの基準を超えることが最初の目標になります。

  • レーティング(RT): 8〜10がBフライトの壁です。Aフライトに到達するには、RT11以上を安定して維持する必要があります。
  • ブル率: 1ラウンド3本中、2本以上を安定してブルに入れられるようになれば、Aフライトの基礎力がついた証拠です。

カウントアップと「上手い」の定義を再考する

単に高い点数を出せることだけが「上手い」ではありません。Aフライトのプレイヤーは、「いつ、誰と、どんな状況で投げても、同じスコアを出せる安定した再現性」を持っています。

  • カウントアップ平均スコア: 多くのAフライトプレイヤーは、カウントアップで平均600点以上を安定して出すことができます。
  • 「上手い」の定義: 単なる高得点ではなく、安定したリズムと力みのないフォームで投げられることが、Aフライトの上手さの本質です。

なぜ「Aフライトになれない」と感じるのか?

「Aフライトの壁」は、技術的な問題だけでなく、「力み」からくる精神的な問題であることがほとんどです。完璧を求めすぎて力んでしまい、フォームが崩れ、結果としてスコアが安定しないという悪循環に陥ってしまうのです。

つまり、Aフライトになるためには、「技術」だけでなく「安定した心と体」を身につけることが重要です。ここから、そのための本質的な方法について解説します。


Aフライトになるための「脱力」特化型練習メニュー

理論だけでは上達できません。ここでは、これまで解説した「脱力」の考え方を実践するための具体的な練習メニューを紹介します。目的意識を持って取り組むことが大切です。

ブルを極める!脱力のための基礎練習

Aフライトプレイヤーの多くは、ブルを安定して狙える基礎力を持っています。ブルはダーツボードの中心にあり、基本的な照準合わせの基準点になります。ブルを極める練習は、すべてのスローの精度を上げるための土台作りと言えるでしょう。

練習メニュー:ブル・チャレンジ

  • 目標設定: ダーツ3本をすべてブルに投げる。これを1ラウンドとし、10ラウンド行う。
  • 練習法:
    1. 脱力グリップでダーツを持つ。
    2. 呼吸を整え、ゆっくりと構える。
    3. 無理に狙わず、「ブルに飛んでいけ!」と心の中で唱え、体の重力に任せて投げる。
  • 成果の確認: 10ラウンド(30本)中、何本ブルに入ったか記録する。最初は数本でもOKです。徐々に本数を増やし、20本以上安定して入るようになれば、あなたの基礎力は間違いなく向上しています。

この練習を毎日続けることで、あなたは脱力した状態でブルを捉える感覚を覚えていきます。

スコアを爆発的に伸ばすための脱力カウントアップ

カウントアップは、自分の実力を客観的に測るための最も基本的なゲームです。でも、ただ投げるだけではもったいない!「脱力」を意識したカウントアップを実践してみましょう。

練習メニュー:脱力カウントアップ

  • 目標設定: 普段のカウントアップスコアを500点以上に安定させる。
  • 練習法:
    1. 1投目は必ずブルを狙う(ブルの練習)。
    2. 2投目、3投目は、その時の状況に応じて「ブル」か「トリプル20」を狙う。
    3. すべてのスローで、脱力グリップと呼吸を意識する。
  • ポイント: 力んでしまったら、次のスローの前に一度深呼吸をしてリセットする。高得点でも低得点でも一喜一憂せず、常に同じリズムで投げ続ける。

この練習を繰り返すことで、高得点を出すための「再現性」と「精神的な安定」が同時に身につきます。

脱力グリップについては、以下の関連記事で詳しく解説していますので、そちらも合わせてご覧ください

実戦で活きる!脱力501ゲーム練習法

実戦形式の練習は、プレッシャーのかかる状況での対応力を養うために不可欠です。脱力501ゲームに挑戦し、試合での力み癖を克服しましょう。

練習メニュー:脱力501ゲーム

  • 目標設定: 501を18本(6ラウンド)以内に上がれるようになる。
  • 練習法:
    1. 対戦相手をつけず、自分自身と対戦するイメージで行う。
    2. すべてのスローで、脱力グリップ、呼吸、そして「任せる」意識を徹底する。
    3. ダブルアウトの練習も忘れずに行う。ダブルを狙う時こそ力みがちなので、特に意識して脱力する。
  • ポイント: 無理にトリプルを狙う必要はありません。安定してブルを狙い、確実に得点を重ねていく。失敗しても、その原因を冷静に分析し、次のスローに活かす。

この練習を通じて、あなたはプレッシャーの中で「脱力」を維持する方法を学び、試合での勝率を確実に上げていくことができるでしょう。

それでもダメなら「フォーム見直し」のタイミング

脱力練習やメニューを試してもなかなか成果が出ない場合は、根本的なフォームに課題があるのかもしれません。無理に独学で解決しようとせず、ダーツバーの常連さんやプロにアドバイスを求めるのも一つの手です。

見直すべきチェックポイント:

  • スタンス: 足の位置は安定しているか?
  • テイクバック: 腕や手首に力みはないか?
  • フォロースルー: 投げた後、腕は無理のない位置に収まっているか?

動画を撮影して自分のフォームをチェックし、客観的に評価してみましょう。フォームの小さな修正が、大きな成長につながることもあります。


Aフライトマインドの作り方:脱力はメンタルから

We generated an image of a player concentrating in front of a dartboard.

技術的な練習だけでなく、メンタル面を強化することもAフライトになるためには不可欠です。脱力スローは、技術とメンタルの両方が揃って初めて完成します。

ポジティブルーティンの確立

ポジティブルーティンとは、試合前やスローの前に決まって行う「自分だけの儀式」のようなものです。これによって、緊張を和らげ、集中力を高めることができます。

  • 実践例:
    1. ダーツを構える前に、一度深呼吸を3回行う。
    2. 心の中で「大丈夫、できる」と3回唱える。
    3. 過去に完璧に決まったスローを鮮明にイメージする。

このルーティンを繰り返すことで、プレッシャーのかかる状況でも冷静さを保ち、常にベストな状態でダーツを投げられるようになります。

失敗からの学習:マインドリセット術

良いダーツを投げることばかりに意識が向くと、失敗した時に大きく動揺してしまいます。Aフライトプレイヤーは、失敗を成長の糧と捉えることができます。

  • マインドリセットのステップ:
    1. ミスをしても「これは練習だ」と割り切る。
    2. 「次の1本」に集中する。
    3. 投げ終わった後に、なぜ失敗したのか冷静に分析する。
    4. 成功したイメージを何度も思い浮かべる。

このマインドリセット術を身につけることで、あなたは一時的な不調に左右されないプレイヤーへと成長できるでしょう。


まとめ

BフライトからAフライトへの道は、決して遠く険しいものではありません。

特別な才能は必要なく、正しい方法で「脱力」という本質を理解し、日々の練習に取り入れることが何よりも大切です。

  • 脱力グリップと脱力スローで再現性を高める
  • 呼吸とリズムを意識してメンタルを安定させる
  • 目的意識を持った具体的な練習を継続する

焦る必要はありません。一歩一歩、確実に成長を実感しながら、ダーツを楽しむことが上達への一番の近道です。

この記事で紹介した練習法を実践して、あなたも「脱力」の感覚を掴み、Aフライトへの扉を開いてみませんか?

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