ハットトリックが出せないのは、
- 完璧を求めすぎる気持ち」が原因。ハットトリックを狙う行為そのものが、無意識の力みを生み、自分のフォームを崩している。
- ハットトリックとは、「狙って出す」ものではなく、「無意識の思考停止」が生む奇跡。
ダーツでハットトリックを再現する?3つの思考法

思考法1:3本投げてから考える
ダーツは3本で1セット。
しかし、1本投げるごとに「どうだったかな?」とついつい反省してしまう・・・この思考が、次のダーツに余計なプレッシャーをかけてしまいます。
3本のダーツは、まるで1つの流れ作業のように、思考停止状態でリズムよくポンポンと投げ切ってしまいましょう。
まずは3本投げてから考える・・・これだけで、力が抜けて集中できるようになります。
欲を言えば、カウントアップで24本すべて投げ切るまでを1つのセットとして、いい意味思考停止状態で余計な感情をはさまずに投げ切れれば理想的。
思考法2:「ブル」の向こうに本当のブルがあると思って投げる
ハットトリックを狙う時、私たちは的にあるブルに刺さることがゴールと考えがちですが、その一歩先(5~10センチ先)にもう一つの本当のブルがあると思って試しに投げてみましょう。
ダーツは、ブルを通過して、その先の空間に向かって真っすぐ飛んでいくイメージで。
ブルは単なる「通過点」と考えると、いつもよりも遠くにあるものに向かって投げようとするので、結果としてリラックスして投げやすくなります。
思考法3:「どうでもいい」と開き直る
最もシンプルで、最も難しい思考法かもしれません。
試合やゲームで緊張した時、「もうどうでもいいや」と開き直ってみましょう。
これは諦めではなく、プレッシャーから自分を解放するための「思考のスイッチ」です。
「結果はどうあれ、このゲーム楽しんで投げよう」という気持ちが、体から余計な力を抜き、自然と良いパフォーマンスが生まれます。
メンタルがダーツに関わっていると感じるのはこういうときだと思います。ダーツで緊張したときに思い出したい「心が軽くなるフレーズ」5選という記事でも解説しているので、よろしかったらご覧になってみてください。
ハットトリックは「まぐれ」が最強である理由

なぜ「狙う」と入らなくなるのか
ハットトリックはダーツプレイヤーにとって、誰もが一度は出してみたい憧れの記録(アワード)です。
同じところに、主に最初はブルですが、3本とも全部真ん中に入った時、最初の頃はテンションがあがり、上級者になるにつれて3本入ってホッとするという方も多いのではないでしょうか?
ダーツを始めたばかりの頃は「ハットトリックってすごい!」と感動し、少し上手くなってくると「いつか自分も出してみたい」と目標にします。
しかし、「絶対にハットトリックを出すぞ!」と意気込んだ瞬間、あなたの脳は「これは特別なことだ」と認識し、勝手に体に余計な力を入れてしまいます。
まぐれでハットトリックが入った次のラウンドにかぎって、ノーブルだったりしてスコアにばらつきがでるのはダーツあるあるです。
指先や腕には普段以上の力が入り、ダーツは狙いとは全く違う方向へ飛んでいきます。そして、多くの人が「ハットトリックは難しい」「ハットトリックが出せることはすごい」と感じるのです。
完璧なフォームや高度な技術を持っていても、精神的なプレッシャーが加わると、その能力を十分に発揮できなくなってしまう。
ハットトリックを無理に狙う行為は、あなたの持つ本来の力を奪う行為に他ならないのです。
ハットトリックは「思考停止」が生む奇跡
一方で、「まぐれ」でハットトリックが出た時はどうでしょう?
おそらく、何も考えていなかったはずです。
「あれ?入った!」「じゃあ次も…」と、ただ淡々と、無意識にダーツを投げていたのではないでしょうか?
この「思考停止」こそが、最高のパフォーマンスを引き出す鍵です。
ハットトリックは、日々の地道な練習の「結果」として自然と出てくるものです。
特別な投げ方や練習法で出すものではなく、良い投げ方を続けた「結果」として出てくるものではないでしょうか?
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